2019年1月31日木曜日

アパルナ・メータ: ネット通販で返品した物の行き先は?

これまでにネット通販で、サイズ違いや色違いの洋服を試着するだけの目的で買い、気に入らなかった物を返送したことはありますか?アパルナ・メータはいつもそうでしたが、ある日ようやく「その返品された物はどこに行くの?」と疑問に思ったのでした。啓発的なトークの中で、アパルナはネット購入品の「返品送料無料」の裏側、つまり毎年数百万トンの品物が、商品棚に戻るのではなくゴミ処理場送りになるという事実を明かし、この増大する環境大災害に終止符を打つ助けとなる計画を語ります。 (翻訳 Noriko Yasumoto、レビュー Yukino Megan)

嗚呼と | 黒川 遼太郎| TEDxNagoyaU

黒川遼太郎は、1996年、愛知県に生まれ、2017年9月より、イギリスのリーズ大学へ交換留学をし、現在はイギリスをはじめとするヨーロッパに拠点を移し、アジアとヨーロッパを繋ぐプロジェクトを展開するアーティスト。このトークにおいて黒川は、愛の連鎖を生み出す自身のアートプロジェクト『スプレッディングラブ』を例に挙げながら、アートが秘める社会問題を解決する大きな可能性について語り、「アートの在り方」を、独自の着想で再定義する。 このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。

ジョージ・ブレア=ウェスト: 幸せな結婚生活を築き、離婚を避ける3つの方法

誰かと結婚して人生を分かち合う選択をするのは、人生において最も重要な決断のひとつです。しかし、世界には離婚率が50%近くまで上がっている国々があることを考えると、パートナー選びに何らかの助けがあってもいいでしょう。すぐに実行に移せる、目を見張るようなトークで、精神科医のジョージ・ブレア=ウェストは、離婚を避ける3つの秘訣について語ります。そして、まだ交際している段階で、後に問題になりそうなことに気づく手がかりを教えてくれます。 (翻訳 Moe Shoji、レビュー Yuko Yoshida)

2019年1月30日水曜日

ケイト・ラワース: 健全な経済は成長ではなく繁栄を目指しデザインされるべき

持続可能、普遍的に有益な経済とはどのようなものでしょう?それは「ドーナツのようなものだ」とオックスフォード大の経済学者ケイト・ラワースは語ります。この傑出した開眼させるようなトークで、彼女は人々にとって最低限必要なものが不足している国々を危機から救い出し、この地球の環境的な限界の範囲で、再生的、分配的な経済を作り上げる方法について説明します。

2019年1月26日土曜日

リード・ヘイスティングス: ネットフリックスがエンターテインメントを変え、目指す未来

ネットフリックスはエンターテイメントの世界を変えてきました。最初は郵送のDVDレンタル、それからストリーミングメディア、その次は『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』や『ストレンジャー・シングス』などのセンセーショナルなオリジナル番組へと。しかしいつも相応のリスクを取ってきたのです。 TEDキュレーターのクリス・アンダーソンとの対話で、ネットフリックスの共同創業者でCEOのリード・ヘイスティングスが、会社の思い切った社風やレコメンデーション機能を支える強力なアルゴリズム、今年の80億ドル規模のコンテンツへの投資、それから彼の革新的な教育支援への慈善事業などを語ります。 (翻訳 Eriko Tsukamoto、レビュー Natsuhiko Mizutani)

ケイト・ダーリング : なぜ人はロボットと感情的繋がりを持つのか

感情を持つロボットはまだまだできそうにありませんが、人間は既にロボットに対して感情を抱いており、そのような本能的感覚は様々な結果を引き起こしうると、ロボット倫理学者のケイト・ダーリングは言います。生物学的に人間はロボットに意思や生命を見るようできていて、それが人間自身のより深い理解に繋がりうることを学びましょう。

2019年1月24日木曜日

賃貸住宅に情熱を注ぐ | 青木純 | TEDxTokyo

カスタマイズ賃貸の第一人者として知られる青木純は、もともと通常の中古不動産の仲介業務や不動産ポータルサイトの運営を手掛けていた。それが、空室率の高い賃貸物件の空間を住まい手の目線でカスタマイズし、住人主体のコミュニティを構築して人気物件に作り変えたことをきっかけに、現代の賃貸住宅に大きな変革の余地があることを証明して見せた。 シェアード・ライフワーク・プレイス、つまり現代版の職住一体住宅を体現する「ROYAL ANNEX」は、新しい共生のあり方を問いかけている。住まうことは、街と、人と、時代と共に生きることに他ならない。 このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。 (文字起こし Koichiro Yoda、レビュー Hiroko Kawano)

2019年1月23日水曜日

ミホ・ジャンヴィエ: 太陽嵐(ソーラー・ストーム)チェイサーからのレッスン

宇宙物理学者ミホ・ジャンヴィエは太陽嵐を研究しています。太陽嵐とは、太陽から飛び出した粒子の巨大な雲で、地球での生活を混乱させる可能性があります(一方で素晴らしいオーロラも発生させます)。1千万ケルビンに達する太陽の大気をどのようにして研究するのでしょうか?数学を使うんです!TEDフェローである彼女が、太陽が地球上にいる私達に与える影響をより深く理解するための研究について語ります。

ガス・ケイスリー=ヘイフォード: アフリカを形作った力強い物語

悠久の歴史の中では、ひとつの帝国ですら忘れ去られることがあります。幅広いトピックに渡るこのトークで、ガス・ケイスリー=ヘイフォードはアフリカの原点にまつわる物語、ほとんど記録されず、失われ、知られることのなかった物語を語ります。謎めいた起源を持ち、高度な建築が今なお考古学者を悩ませ続ける古代都市、グレート・ジンバブエ。ティンブクトゥの伝説の図書館を建てるほど莫大な富を有していたマリ帝国の王マンサ・ムーサの時代。私たちが無意識に見落としてきた歴史の教訓がどれだけあるか、考えてみましょう。

イベイー: 『Valé(ヴァレ)』/『River(リバー)』

ヨルバの伝統文化とシャープで現代的な音楽を組み合わせるエレクトロソウル・デュオのイベイー。実の双子でもある2人が、『Valé(ヴァレ)』と『River(リバー)』の2曲から成る、時間を忘れさせてくれるようなセットリストを演奏します。

うがいは風邪予防になるのか? | 川村 孝 | TEDxKyotoUniversity

日本ではうがいは伝統的な衛生習慣になっている。このトークでは、うがいの風邪予防効果を世界で初めて解明する。 川村氏は医大を卒業後、心臓医として数年間勤務。その他、名古屋大学にて助教授として勤務、カナダのマックマスター大学にて EBM(Evidence Based Medicine、実践的医療)の研究者として勤務した経歴を持つ。現在は、京都大学にて教授、健康科学センター長として在職中。川村氏は疫学分野で活躍しており、『エビデンスを作る:陥りやすい臨床研究のピットフォール』や『EBM 時代の症例報告』などの著書を出版している。 このビデオは、TED カンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営する TEDx イベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。

スーパーヒーローは何でできている? | スタン・リー | TEDxGateway

数々のスーパーヒーローを創作し、マーベル社をマンガ業界でも突出した地位に押し上げた人物として非常にたくさんの人に知られる、故・スタン・リー。 氏が共同創作を手がけた中には、世界史上最大の知名度と人気を誇るスーパーヒーローであるスパイダーマン™、アベンジャーズ™、X-Men™、アイアンマン™、インクレディブル・ハルク™、ファンタスティック・フォー™他、何百というスーパーヒーローたちが挙げられます。 スタン・リーはマンガ業界にて1994年にアイズナー賞、1995年にジャック・カービー賞で殿堂入りしています。このトークは2013年、自身初のインド向けオリジナル・スーパーヒーローもの『チャクラ・ジ・インヴィンシブル』をカートゥーン・ネットワークで発表する直前に撮影されました。 このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。

2019年1月22日火曜日

カウスタヴ・デイ: 私たちが何者で、何のために戦うかを表現するために、ファッションがどう役立つか

ニューヨークでジーンズを履いた女性を見ても誰も何とも思いません。でもノーベル賞受賞者のマララが履けば、政治性をはらむ行為となります。世界中で、個性は犯罪となる可能性があり、そして衣服は抗議の一形態となり得ます。私たちが着るものの持つ力をテーマとするこのトークの中で、カウスタヴ・デイは、ファッションがいかに、言葉を使わずに異議を唱える言語となり、本当の自分を受け入れることを奨励するか考察します。 (翻訳 Suzuka Fukami、レビュー Masaki Yanagishita)

2019年1月21日月曜日

薬としての食物|マイケル・グレガー|TEDxSedona

ビル&メリンダ・ゲイツ財団 が研究費を提供する疾病危険因子に関する最大の研究である「世界の疾病負担に関する研究」によると、アメリカにおける死亡及び身体障害の1番の原因は、食事にあります。現在、タバコを原因とする死亡は約50万人で、食事を原因とする死亡はこれを数10万ほど上回ると思われています。朗報としては、これは、私たちが自らの健康及び寿命に対してとてつもない力を持っていることを意味します。健康的な食事は、心臓病、2型糖尿病、高血圧といった死亡の主要原因である病気を予防するばかりか、それらの病気から健康状態への回復をもたらす可能性があります。それでは、何故、栄養学が医学部でまず一番に教えらていないのでしょうか。米国医師、著者、公衆衛生問題(特に自然植物食品の効果、動物食品の害)に関する講演家であるグレガー医師は、ヴィーガンで、NutritionFacts.orgの創設者です。 このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧下さい。

2019年1月20日日曜日

ボブ・イングリス: アメリカの2党政治を救う方法

元共和党議員ボブ・イングリスが、保守派にも気候変動や切迫する社会問題の解決を先導できる、そして自由主義経済やイデオロギーを超えた協力が解決に繋がるという楽観的なメッセージを伝えます。 「このアメリカ合衆国は同じ場所に留まって待ち、後ろを振り返るのが好きな人々によって建設されたのではない。今こそ、我々が心に宿す冒険心をアメリカ国民に告げようではないか。」(J.F.K.大統領の演説より)

オランダ人トランペット奏者がどのようにししてコロンビアで有名になったのか? | マイテ・ ホンテレ | TEDxAmsterdam

グラミー賞ノミネートのマイテ・ホンテレが、どのようにしてサルサに興味を持ち、コロンビアにたどり着いたのかを語ります。コロンビアで互いに共鳴しあえる文化を見つけたホンテレは、自分が奏でる音楽を理解し、愛し、心酔する観客のために、オランダから遠く離れたコロンビアに新しい生活の場を築いたのです。 マイテ・ホンテレはオランダのハフテンに生まれ、9歳の時に初めてトランペットを手にしました。この楽器を極めるためにと演奏しながら世界を旅し、コロンビアのメデリンの地に最高の安らぎを見つけました。パナマのルーベン・ブレイズ、ベネズエラのオスカー・ドゥレオンやピオ・レイヴァ(キューバ出身でブエナ・ビスタ・ソーシャル・クラブのメンバー、2006年に死去)のような偉大なラテン音楽のスター達と共演し、ベスト・サルサ・アルバム・ラテン・グラミー賞にノミネートされ、まさに世界のスターと言っても差し支えありません。しかし彼女にとっての最高の賛辞はおそらく、「オランダ人として生まれたが、心はコロンビア人だ」と言われることでしょう。 このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。

2019年1月19日土曜日

「ある」を活かす | 石垣元康 | TEDxNagoyaU

石垣元康は、1978年生まれ、愛知県名古屋市出身。大学在学中にブレイクダンスに出会い、没頭する。Bボーイ NONman(ノンマン)として「一撃」というチームに所属。2005年には世界大会「Battle of The Year」に日本代表として出場し、準優勝&Best Showを獲得した。その後、弁護士を志し、2010年に司法試験合格。 現在は、京都にて、弁護士として活動中。Bボーイとしての経験を活かして、これまでに、風営法違反を理由としたクラブ摘発事件等に取り組んできている。 このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。 (文字起こし Yuta Kawamura、レビュー Hiroko Kawano)

食へのイメージと多様性|高橋佳代子|TEDxFukuoka

栄養士でカウンセラーの高橋佳代子は、大手IT企業の社員食堂のディレクターを経て、食堂を中心とした、働く人の「日常の食環境」をデザイン・設計するコンサルティング事業会社を設立しました。現代の都市は美味しいものが溢れているのに、身体に必要なものは摂れない。そんな現代人の課題に、各個人が自信を持って向き合える未来のために、「食」を通じて体と心と人を繋げる大切なメッセージを語ります。 このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。 (文字起こし Maki Sugimoto、レビュー Machiko Takahashi)

悪の人工知能によるなぞなぞを解く事が出来るかな?― ダン・フィンケル

NIMと呼ばれる敵対的な人工知能が、世界のコンピューターを乗っ取りました。この人工知能を停止できるのはあなただけです。しかも、チャンスは一度きり。生き残って、この人工知能を停止させる事が出来るかな? ダン・フィンケルが解説します。 レッスン:ダン・フィンケル、アニメーション:Artrake Studio このビデオの教材:https://ed.ted.com/lessons/can-you-solve-the-rogue-ai-riddle-dan-finkel (翻訳 Sachi Goto、レビュー Tomoyuki Suzuki)

ドーン・ウォシック: 図書館司書の視点から延滞料金に反対する

図書館には、世界をよりよくする力があります。コミュニティを結びつけ、読み書きを向上させ、生涯学習を活気づかせます。でも人々を遠ざけるものが、ひとつあります。それは貸出図書の延滞料金が発生するおそれです。考えさせられるこのトークで、図書館司書のドーン・ウォシックが、延滞料金を科しても思っているような効果はないと説明します。地元の図書館が延滞料金...を科すのを一切やめたとしたら、どうなるのでしょうか?

クリスチャン・ベニマナ: 次世代のアフリカの建築家とデザイナー

クリスチャン・ベニマナは、アフリカの成長著しい都市が、持続可能かつ公正な方法で繁栄するよう取り組む建築家のネットワークを築こうとしていますー発展とアフリカ独自の価値観のバランスをうまく取りながら。彼は、ナイジェリアからブルキナファソを越えて、コミュニティ同志を結び付ける建築の事例を紹介します。アフリカ大陸内外に広がる建築家、デザイナー、エンジニアの汎アフリカ的活動は互いに学び合い、刺激を与えあっています。そして、ベニマナは私たちに、地球上で最も逆境に負けない、最も社会的包摂が進んだ場所としてのアフリカの都市の未来を描くよう、語りかけるのです。

2019年1月18日金曜日

デイビッド・リー: 未来の仕事は「仕事」っぽくない?

ロボットに仕事を奪われるという話をよく耳にしますが、私たちはどうすれば良いのでしょうか? イノベーションを専門とするデイビッド・リーは、ロボット時代にも通用するよう、仕事を自らに秘められた才能や情熱を解き放てるもの――週末の私たちがそうしているように――に作り直し始めるべきだと説きます。リーは「どんな問題を心から解決したいと願うのか、どんな才能を仕事に生かしたいのか問い始めるべきだ」と言い、「今以上のことをするよう促せば、人は驚くほどのことができるようになる」と語ります。 (翻訳 Yuko Yoshida、レビュー Masaki Yanagishita)

2019年1月17日木曜日

どのようにマインドフルネスが今を生きることの手助けになるか | 川上隆史 | TEDxKyoto

京都にある春光院の川上隆史副住職は、禅道と瞑想の中心としてマインドフルネスのスキルを取り入れています。そして、真に今を生きるために、慌ただしい日々をゆったりと過ごす大切さを教えてくれます。 このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。 (翻訳 Kanako Miyabayashi、レビュー Naoko Fujii)

2019年1月16日水曜日

デイビッド・ケージ: プレーヤーが物語を紡ぐビデオゲーム

映画を見たり小説を読んだりしていて、お気に入りの登場人物を救うために筋書きを変えられたらと思ったことはありませんか? ゲーム・デザイナーのデイビッド・ケージはまさにそれを叶えてくれます。彼の手がけたゲームでは、プレーヤーがさまざまな決断を下していくことで千変万化の筋書きが生まれます。この講演とライブデモでは、ケージが自らが取り組んでいる新しい作品の1シーンを上演し、会場の参加者に登場人物になり代わって決断をさせてくれます。「インタラクティブな物語は、20世紀における映画のように、時代を一変させるアートになりうる」とケージは語ります。 (翻訳 Yuko Yoshida、レビュー Naoko Fujii)

2019年1月14日月曜日

“つくる”と“つかう”の応答で街が変わる | 彌田 徹 | TEDxHamamatsu

浜松の“街中”に移り住んで以来、建築家そして生活者として彌田氏が取り組んでいるのは「どうやったら面白い街がつくれるのか」という試み。今ある建物やそこで行われる人の生活にどのような価値を生み出すか。その取り組みは、多くの地方都市が抱える中心市街地の課題に対する一つの提案ともいえよう。 このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。 (文字起こし Mitsumasa Mito、レビュー tetsuya.kawaguchi)

ジャロン・ラニアー: インターネットをどう作り変えるべきか

ジャロン・ラニアーはデジタル・カルチャーの黎明期に人類が知恵を共有する空間としての、インターネットのビジョン作りに貢献しました。しかし、当時ですらこのビジョンにはそれがもたらし得る暗い影がつきまとっていました。パーソナル・デバイスが私たちの生活を支配し、データを監視し、刺激を与える—(思い当たりませんか?) この先見性あるトークで、ラニアーはGoogleやFacebookといった企業がデジタル・カルチャーの創成期に犯した「世界的規模で悲劇的、且つ驚くほど愚かしい間違い」を振り返り、その解決策を思索します。 「2人の人間がコミュニケーションを取りたいと思った時、彼らを意のままに操りたいと考える第三者の経済的支援無くしては、それが成り立たないような社会を許容するべきではないのです」と彼は語ります。 (翻訳 Eriko Tsukamoto、レビュー Tomoyuki Suzuki)

2019年1月13日日曜日

エネルギーを生み出す凧 | マックス・テル・ホルスト | TEDxAmsterdam

ときにテクノロジーは現実的で冷たく感じられますが、もっともそれは、そうではないとわかるまでのことです。もしある会社が、風力タービンよりもっと安い費用で、そして近いうちには石炭よりも安く、エネルギーを生み出せると言ったとしたらどうでしょう。それも凧を使ってです。オランダの才能ある4人のエンジニアによって設立された「e-Kites」は、まさにこれに取り組んでいます。彼らは高所を飛ぶ凧を地上ステーションと金属ケーブルで繋いだ実用レベルの試作機を作り上げました。今後2年間で設置しようとしている最初の商業用ステーションの試行は、助成金を必要としない、完全に持続可能なエネルギーの実現性を証明するでしょう。必要な知識と経験、そしてこれをやり通すだけの夢見る力を、彼らは持っています。E-Kite www.e-kite.com このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。 (翻訳 Megumi Sakata)

2019年1月11日金曜日

マイナーなものをメジャーにする方法|Ryu-ka |TEDxYouth@Namba

Ryu-kaは、関西を中心に活動中のプロマジシャン。正統派マジックからコメディまで幅広くこなす。マジック界のオリンピックと呼ばれる『FISM』のASIA Championship 2014に、日本代表として出場。また2017年度大会においても、2大会連続での出場するなど、国内外のマジックコンテストに出場し成果を収め、世界的に高い評価を獲得している。 このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。

2019年1月10日木曜日

私たちはどうして汗をかくの?ージョン・マーナン

私たちが汗をかく状況はたくさんあります。運動をする時や辛い食べ物を食べた時、緊張した時などです。しかし、この汗という物質はどうやって突然現れるのでしょうか?また、その目的とは何なのでしょうか?ジョン・マーナンが、汗の科学の秘密を探ります。 講師:ジョン・マーナン、アニメーション:Dogzilla Studio *このビデオの教材 : https://ed.ted.com/lessons/why-do-we-sweat-john-murnan (翻訳 Mako Tanaka、レビュー Masaki Yanagishita)

2019年1月9日水曜日

アレクサンドラ・サックス: 母になっていくことへの新しい考え方

赤ちゃんが生まれる時、お母さんも生まれます。しかし、自然な(そして時に不安定な)母への移行過程は羞恥心によって沈黙させられたり、産後うつと誤って診断されることがよくあります。この短く有益なトークでは、妊娠や出産にまつわる問題を専門とする精神科医のアレクサンドラ・サックスが、新しく母になることへの感情上の綱引きについてかみ砕いて説明し、その移行を説明するのに役立つかもしれない用語「マトレセンス」を紹介します。 (翻訳 yumi_u、レビュー Naoko Fujii)

ノラ・アトキンソン: バーニング・マンでアートが芽吹く理由

工芸キュレーターのノラ・アトキンソンは、ネバダ州のブラック・ロック砂漠に我々をいざない、往々にして美術館に欠けている好奇心と没頭とが、バーニング・マンの美しいデザインの参加型アートの中に、いかに見出だされるかを明らかにします。「これがアートでないとしたら、現代におけるアートは何のためにあるというのでしょうか?」と、彼女は問いかけます。 (翻訳 Natsuhiko Mizutani、レビュー Moe Shoji)

2019年1月8日火曜日

古代トロイ都市は、本当に存在したのでしょうか? ー アイナフ・ザミアー・デンビン

ホメロスが『イリアス』を紀元前8世紀に書き下ろしたとき、トロイア戦争の物語はすでに過去のものとなっていました。当時の口承文化により、読者は長期にわたる包囲の物語、城壁外での闘争、そして最終的に戦いを勝利に導いた狡猾なトリックについて知っていました。最後に都市は焼け尽くされ、復活することはありませんでした。そもそも、トロイは存在したのでしょうか? 講師:アイナフ・ザミアー・デンビン、監督:Cabong Studios *このビデオの教材:https://ed.ted.com/lessons/did-ancient-troy-really-exist-einav-zamir-dembin

カレン・J・ミーチ: 他の恒星系からの初の訪問者オウムアムア

2017年10月、天文学者なら誰でも待ち望んでいる連絡を受けたのは天体生物学者のカレン・J・ミーチでした。NASAが他所の恒星系からやってきた天体を特定したのです。この恒星間起源の彗星は、長さ400メートルほどでした。「オウムアムア」という斥候や使者を意味するハワイの言葉で呼ばれることになったこの天体をめぐり、興味深い疑問が生じました。これは太陽系が誕生した時の岩石の破片なのか、超新星爆発によって吹き飛んだ惑星の物質なのか、それとも宇宙人の技術の産物なのか、もっと違うものなのでしょうか。目の離せないこのトークで、ミーチは彼女の研究チームが、遠方からやって来た予期せぬ贈り物のなぞ解きに、限られた時間の中でどう取り組んだかを語ります。 (翻訳 Tomoyuki Suzuki、レビュー Natsuhiko Mizutani)

2019年1月7日月曜日

美しい義肢をデザインする | スコット・サミット | TEDxCambridge

義肢によって、失われた手足の見た目や感触を再現することができなくても、それを使う人の人となりを表現することはできます。デザイナーのスコット・サミットが、その人に合わせてデザインされた3D印刷の義肢を紹介します。人工的であることを大胆なまでに主張するとともに、マッチョなものからおしゃれなものまで、どの義肢も個性を体現するものばかりです。 スコット・サミットは、工業デザイナーとしての20年の経験を活かして義肢を生み出しており、人々がこの密接に関わる物を自分のものとして扱えるよう手助けしています。 このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。 (翻訳 Moe Shoji、レビュー Masaki Yanagishita)

A・J・ジェイコブズ: 私の朝のコーヒーを担うすべての人々に感謝する旅

作家A・J・ジェイコブズは、本質的にはシンプルに見えるアイディアの探求に乗り出しました。彼が朝飲む一杯のコーヒーに携わったすべての人に、直接お礼を言うのです。千回以上「ありがとう」と言い終えて、ジェイコブズは探求に伴い世界中を旅したことを振り返ります。そして、旅の途中で学んだ人生を変えるような教訓を教えてくれます。ジェイコブズは言います。「いつもは気にかけない何百もの人々がいなかったら、私の手元にコーヒーは届かなかったことに気付いたんです。」 (翻訳 Risako Itokawa、レビュー Kazunori Akashi)

2019年1月6日日曜日

フランス・ドゥ・ヴァール: アルファ雄の驚くべき科学

霊長類学者フランス・ドゥ・ヴァールが「アルファ雄」を奥深い視点から見ていきます。リーダー輩出方法における人間と霊長類の驚くべき類似点を指摘し、権力のメリットとデメリットについて解説します。自身の研究から、アルファ雄が持つ寛大さや共感力、さらに秩序を保つ力といった意外な能力について明かし、政治家たちの間に起こる権力闘争についても考察します。ヴァールに言わせれば、大きくて力が強く、周りを威嚇したり侮辱するような者が必ずしも「アルファ雄」であるというわけではないのです。 (翻訳 Tomoko Harita、レビュー Riaki Hirota)

2019年1月4日金曜日

スコット・サミット: 美しい義肢をデザインする

義肢によって、失われた手足の見た目や感触を再現することができなくても、それを使う人の人となりを表現することはできます。デザイナーのスコット・サミットが、その人に合わせてデザインされた3D印刷の義肢を紹介します。人工的であることを大胆なまでに主張するとともに、マッチョなものからおしゃれなものまで、どの義肢も個性を体現するものばかりです。 (翻訳 Moe Shoji、レビュー Masaki Yanagishita)

2019年1月3日木曜日

どちらも捨てがたい二択で迷った時の考え方 | 鈴木良和 | TEDxHamamatsu

選択の連続である人生において、よりよい人生の実現は何をどう選択するかにかかっている。鈴木氏は、誰もが知っているある「ことわざ」の守備範囲に注目し、自らの体験により最善の選択肢を得る方法を導き出した。そして、「選手の指導」と「指導者の育成」という二つの夢を同時にかなえている。二つの夢の実現をもたらしたアイデアは、二択に迷うすべての人に、新しい第三の選択肢を得る可能性を開くだろう。 このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。 (文字起こし Harue Mori、レビュー tetsuya.kawaguchi)

レンゾ・ピアノ: 世界有数の著名建築物を生んだ鬼才

伝説的な建築家レンゾ・ピアノーロンドンの「ザ・シャード」、パリの「ポンピドゥー・センター」そして新しくオープンしたニューヨークの「ホイットニー美術館新館」等、印象深い代表作を生み出した巨匠が、自らのライフワークを辿る素晴らしい旅の案内をします。美しい画像を活用しながら、ピアノは建築で叶えられる私たちの夢、願望と美の追求について雄弁に解説します。「世の中に変化をもたらせることが可能な数少ないものが、普遍的な美」と、ピアノは説明します。「この美が世界を救います、一人づつに働きかけ、必ず成し遂げます」。 (翻訳 Chiyoko Tada、レビュー Eriko Tsukamoto)

2019年1月2日水曜日

ブー・スリニバサン: 資本主義はイデオロギーではなくオペレーティングシステムである

ブー・スリニバサンは、資本主義と科学技術の進歩の関係を研究しています。スリニバサンは、資本主義を強固で不動のイデオロギーと考えるのでなく、オペレーティングシステム(OS)と考えるべきだと提案します。例えば目前に迫るドローンでの配達サービスの開始のような技術革新に対応して更新する必要があるというわけです。この簡潔で進歩的なトークで、自由市場の過去と未来、そして米国型資本主義のアイデンティティに起こりうる危機について詳しく見ていきましょう。 (翻訳 Noriko Yasumoto、レビュー Riaki Hirota)